20.中沢溜池記念碑
◇中沢溜池記念碑
・建立年:昭和25年8月
・所在地:奥州市胆沢区小山中沢
・所在地:奥州市胆沢区小山中沢
胆沢平野管内のため池では最大の貯水量を誇る、中沢ため池の完工記念碑です。昭和20年代に造築されてからおよそ40年を経て平成2年に改修されました。
「…… 岩手の穀倉と讃えられる膽澤耕土を潤す寿安堰は今より三百余年前元和の昔後藤寿庵の偉業によるものなり即膽澤川の岸を砕き溝を穿ち以て延々九ヶ村里に水を注ぎ実に西百東千里に及ぶ然るに日移り変るに従い耕地も増し旱害を知らざるは昔の夢となり婁々灌水の枯渇を見たり昭和六年管理者古城村長菅原慶之信外水利会議員一同議を凝しこの対策として小山村中沢地内に溜池築営の計画を樹て之を上司に陳情を重ぬ漸くにして農林省の是認するところとなり…… (中略) ……八ヶ年の歳月を費し昭和二十一年一月竣功を見たり古語に曰く国破れて山河ありと祖国敗れたりといへども中沢溜池は今や満々と水を湛え豊穣を約し日本再建を護る我等九郷の農民はこの恵地を挙て栄光のもと保存せん……」(碑文より抜粋)