理事長挨拶
理事長挨拶 令和5年5月発行 広報「胆沢平野」第155号
理事長 千田 公喜
理事長挨拶
令和5年5月
組合員の皆様方には、本土地改良区の運営にあたり、日頃より特段のご高配を賜り心より御礼と感謝を申し上げます。
今年の2月の役員改選に伴い、不肖、私が理事長に選任されております。多くのことを成し遂げた佐々木元理事長並びに及川前理事長から引き継ぎますことを、非常に重く受け止め、日々努力していく所存であります。
副理事長には高橋至理事、総務担当代表理事には加藤豊文理事、事業担当代表理事には佐々木廣行理事、総括監事には及川政喜監事がそれぞれ選任されております。
また、全国に先駆けて女性理事3名も新たに誕生し、新役員体制がスタートしております。
私は、「仕事は厳しく、組合員の気持ちに寄り添い、真心を込めて、総代・役職員と相談しながら運営を進めて参りたい。」と考えておりますので、皆様方のご協力をお願い申し上げます。
さて、胆沢平野に本格的な農作業の始まりを告げる放水式を、4月21日に催行いたしました。胆沢若柳にある円筒分水工から勢いよく湧きあがった農業用水が、茂井羅堰、寿安堰を通って胆沢扇状地の水田に流れ込み、水神・作神であります於呂閇志胆沢川神社のご加護のもと、無事出来秋を迎えられることを祈願いたしております。
次に、令和5年度予算について申し上げます。令和5年度予算総額は、14億5千5百万円であります。対前年度比2千5百万円の増、101.7%となっております。
本年度は、長期計画の最終年度であり集大成の年となります。その中でも、農業用水の安定供給の持続化について、幹線水路刈払いの見直しを行います。
担い手減少に伴う業者委託への移行は、避けて通れない課題ではありますが、物価高騰や財政負担の観点から、地域での協力による刈払いの実施を皆様方にお願いするものであります。今後、数年かけて、最善策を見出すため検討して参りますので、ご理解をお願い申し上げます。
また、水管理システムの更新整備については、今年度の通水終了後に中央管理所内の機器更新を完了する予定であり、平成10年度完成以来、25年ぶりに更新され農業用水の安定供給はより確実なものになります。
農業生産基盤整備の着実な推進支援については、県内最多となる実施16地区、計画調査7地区、合わせて23地区で県営事業が展開されております。本土地改良区といたしましても、換地受託業務や土地利用調整業務等の推進により、担い手の確保や農村地域活性化など、農業農村の明るい未来につながる推進支援に努めて参ります。
そして、農業クラウド推進係は、クラウドシステムの普及が進み、ほ場整備地区の営農計画作成支援に業務が移行してきたため、「地域農業ビジョン推進係」に係名を変更し支援を継続して参ります。
結びに、本年が天候にも恵まれ無事、実りの秋を迎えられるよう、役職員一同、全身全霊で土地改良区の健全運営に取り組んで参りますので、組合員皆様方のさらなるご指導、ご協力をお願い申し上げましてご挨拶といたします。