理事長挨拶
理事長挨拶 令和4年5月発行 広報「胆沢平野」第152号

理事長 及 川 正 和
理事長あいさつ
令和4年5月
組合員の皆様方には、日頃より土地改良区運営に温かいご理解と力強いご支援ご協力をいただいておりますことに、衷心より厚く御礼と感謝を申し上げます。
二十四節気の「穀雨」の時期であります4月21日に、今年の五穀豊穣を願う放水式を、感染対策に細心の注意を払い規模を縮小し、農林水産省東北農政局局長坂本様、国土交通省東北地方整備局局長稲田様を始め関係機関、関係団体の皆様方のご臨席をいただき開催いたしました。
放水式に先立ち4月16日と17日の2日間にわたり、胆沢平野の水争いの歴史を象徴する日本最大級の円筒分水工最深部を、初めて一般公開いたしました。県内外から訪れた229名の方々(ユーチューバーや若い男女も多かった)に、水利施設の構造や農業用水の役割についての質問も多く、米作りと農業用水が一体であることの理解を深めていただいた次第です。
さて、令和4年度スタートに当たり、長期計画の目標であります「地域農業の創造」に向け、3月18日に令和4年通常総代会を開催し、対前年度比54,978千円増の総額1,429,720千円の当初予算を議決いただき業務に取組んでおるところであります。
特にも、本年度から胆沢平野版イノベーションとして「新しい生産方法の導入」と「新しい組織の導入」であります。これは、平成3年度から31年間にわたり本土地改良区が取組んでまいりました大区画ほ場整備事業や水利施設の改修・維持管理で培ってまいりましたスキルを活かし、平成27年度に構築し、現在、個人担い手と法人担い手、合わせて64経営体で活用されております胆沢平野版クラウドシステムと合わせ、組合員皆様方の営農を手助けしてまいる所存であります。
また、今年度は重点目標の7項目として「農業用水安定供給の持続化」を掲げ、胆沢ダムの水利権を活用するため、稲置第2樋管の補修を実施し堤外地4.6haに安定した農業用水の供給を行う計画であります。
今年度から企画換地課を「ほ場整備推進課」と改め、重点目標の1項目にあります農業生産基盤整備の着実な推進支援を図ってまいります。
結びに、役職員一同、今年度も「仕事は組合員のために」を肝に銘じ、ほ場整備事業の着実な推進支援と農業用排水管理の徹底に務め、組合員の皆様方が無事豊穣の秋を迎えることが出来るよう、全力を傾けて取組んでまいります。