理事長挨拶
理事長挨拶 令和7年1月発行 広報「胆沢平野」第160号
あけましておめでとうございます
組合員の皆様方には、輝かしい新年を迎えられましたこととお慶び申し上げます。
今年は巳年、正確には乙巳(きのとみ)であり、草木のしなやかな様子や蛇が脱皮を繰り返すことから「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年になると言われております。
昨年は、冬季間の小雪と春先の少雨で農業用水が不安になる時期もありましたが、胆沢ダムのおかげで胆沢平野は安定的に農業用水を流すことが出来ました。
胆沢ダムは昨年10周年を迎え、ダム湖サミットや記念式典が行われました。各地で豪雨災害が起きている中、胆沢平野は比較的災害が少なく、利水者としてダムの恩恵を受ける本土地改良区といたしましては、改めてダムの効果を再認識するよい機会となりました。国土交通省はじめ関係機関の方々のご指導、そして組合員の皆様方のご理解、ご協力に感謝申し上げます。
本土地改良区といたしましては、昨年第2期長期計画をスタートさせ、維持管理費の軽減に向けた取組みや生産基盤強化の推進支援などを進めております。幹線水路の刈払いでは、令和7年度までは現在の手法で実施いたしますが、今後1年から2年を掛け見直しの議論を進めて参りたいと考えております。ほ場整備事業につきましては、荻ノ窪地区、来年度には南方地区、真城北地区、真城南地区が完了し、石田南・南下幅南部地区は本事業採択となります。早期完了・早期着手の確実な実現に向け、引き続き換地業務等の推進支援をして参ります。また、小水力発電事業の導入につきましては、関係機関と協議を重ねており、来年度は事業導入に向けた採択申請を進めたいと考えております。
一方で米の価格が上がり、JAの生産者渡し概算金が追加も含め1万9千円を超え、金額、増加額ともに過去20年で最高となりました。しかし、物価高騰による肥料や燃料費、資材等コストの増加により生産ラインぎりぎりであることに変わりがないのが現状であります。
土地改良区としては賦課金を据え置き、維持管理費の負担軽減に向けた補助事業の導入や、ほ場整備事業の集積・集約を後押しし、促進費の交付を受けるなど、組合員の皆様のご意見に柔軟に対応しながら「仕事は厳しく、真心を込めて組合員に寄り添う」土地改良区を目指し、業務を進めて参りますので、ご指導ご協力をよろしくお願い申し上げます。
本年も組合員、関係各位の皆様方がご健勝で、農業農村の振興にご活躍されますことをご祈念申し上げ年頭のご挨拶といたします。本年もよろしくお願いいたします。